札幌北陵が初の春全道出場へ、あと1勝とした。同点の8回表から登板したエース小林凌穂投手(3年)が2回1安打無失点と好救援。8回裏1死一、二塁では、決勝の中越え適時二塁打を放ち、投打で勝利を引き寄せた。

投球時はメガネをかけ、打席に立つ際は外す。ウルトラセブンのように投球時だけ“変身”するスタイルは、高校2年の春に滝田真之監督(44)にすすめられ続けている習慣。視力が特に悪いわけではない。「若干の度は入っていますが、打席でのボールも、投球時のサインもメガネなしで問題なく見える。ただ、投げるときはメガネをかけると気持ち的にスイッチが入って落ち着く。視力矯正よりも、むしろ野球道具のひとつとして使っている」と理由を説明した。

15日の代表決定戦の相手、札幌英藍のエース鈴木一真(3年)は、札幌屯田北中時代のチームメート。「同じ中学の相手と戦えるのは楽しみ。いい試合にしたい」と意気込んだ。