東海大相模(神奈川)が二刀流の遠藤成内野手(3年)の投打にわたる活躍で木更津総合(千葉)を下し、初戦突破した。

遠藤はこの日の朝、先発を告げられた。昨春の関東大会以来の公式戦登板に、あらためて気持ちを入れ直した。「関東大会で優勝するという目標でやってきたので、そこで自分が投げるというのは誇りに思っていた。勝つためのピッチングをしよう」。

この日の最速は143キロながら、テンポの良い投球でキレの良い真っすぐに変化球を交え7回2/3を投げ5安打5三振で1失点。打撃では3番に入り、1-1で迎えた8回、1点を勝ち越しなおも2死二塁から2球目のフォークをセンター前に打ち返し、自らのバットで追加点をたたき出した。「しっかりコースに投げて、接戦でもチームに勢いをつけるためにテンポ良く投げられたと思います。バッティングではコンパクトにセンターを意識してしっかり打てた。自分としては(投手、野手)どっちもやりたいと思っているので、今日はよかったです」と笑顔を見せた。

門馬敬治監督(49)は「公式戦、それも関東大会初戦にあえて投げさせました。夏までに(投手を)もう1人、2人と思っているところでよく投げてくれましたね。まだまだこれからですけど」と手応えを話した。