最速152キロ右腕の西純矢投手(3年)を擁する創志学園と、攻守にレベルの高い関西が2強を形成する。

昨夏の甲子園で16奪三振完封を成し遂げた西は、順調に成長を続ける。センバツ出場は惜しくも逃したが、その悔しさをバネに心身ともに大きくなり死角がない。打線でも中心に座る。

スケールの大きい投球をする2番手の草加勝投手(3年)の存在も大きい。西がフルに力を出せば、そうそう打てるチームはない。連戦になった場合、草加の起用法が重要になる。

5年ぶり甲子園を目指す関西は春を制し、そのまま中国大会も優勝した。栗原大樹投手(3年)らの投手陣と岩本皓多捕手(3年)、投手も兼ねる遊撃の白井裕斗(3年)とセンターラインが強固。打線には厚みがあり、打倒・西に最も近いチームと言っていい。

昨秋優勝の倉敷商は多彩な投手陣をそろえ、戦いぶりが安定。同じく投手力の高いおかやま山陽は昨春以来の甲子園を目指す。打力のある玉野光南や岡山理大付も有力だ。