聖隷クリストファーは初回で失った流れを取り戻せず、出場111チームの中で最も早く「夏」を終えた。1回表無死一、三塁の好機をつくったが、無得点に終わった。逆に4回まで毎回失点を喫し、主導権を握られた。試合後、泣き崩れる選手が相次いだ。上村敏正監督(62)は「初回に点が入れば、ここまで悪い流れにはならなかったと思います」と振り返った。

主将の3番山本好輝内野手(3年)は、初回の好機で遊飛に倒れた。「思い通りのプレーができなくて悔しいです」。だが、4回表にチーム初安打を放つなど、最後までナインをけん引した。どこよりも早く、2年生主体の新チームが始動する。「(来年は)頂点を取れるように頑張ってほしいです」と山本。後輩たちにエールを送った。【古地真隆】