今秋ドラフト1位候補の創志学園・西純矢投手(3年)が7回5安打2失点、10三振を奪い初戦を突破した。この日は6人体制の阪神ら日米13球団のスカウトが駆けつけた。

現在最速153キロ。この日はスカウトのスピードガンで最速151キロだったが、それ以上に成長を見せた。降りしきる雨にぬかるむグラウンド。加えて今年の公式戦初登板で「緊張で舞い上がって、自分のプレーができなかった」と力んだ。2回1死から四球を出すと、さらに2死一塁から3連続四球で先制を許した。

心が乱れそうな場面にも、落ち着いて修正。「序盤突っ込んでいたので、右足(に重心)を残して投げるというふうにして、少しましになりました」。3回以降は四球を1つに抑えた。

大船渡・佐々木、星稜・奥川、横浜・及川らとともに「高校BIG4」と呼ばれ、この夏は先陣を切って勝利を挙げた。この春に行われたU18高校日本代表候補の研修合宿で顔を合わせ、練習を行うなかで刺激を受けてきた。「奥川、佐々木、及川とか、いろいろ話をしたので、対戦したい気持ちがあります」。目指すは甲子園での対戦。負けられない夏が始まった。