相模原が、新旧4番の活躍で打線が爆発し、6回コールド勝ちを収めた。

1回、暴投で1点を先制し、なお1死三塁。4番の中野夏生内野手(3年)が高め直球をミートして中前適時打を放った。続く5番風間龍斗捕手(3年)が、カウント2-2からの直球を、中越えの適時三塁打とした。主軸の打撃で勢いづくと、6回12安打10点と圧倒した。

中野にとっては公式戦4番3試合目で初安打だった。昨秋から不動の4番だった風間が、6月初旬に腰を負傷。中野は「代役として4番になりました」と話す。ただ、風間の故障が治っても、4番のまま夏大会に突入した。佐相監督は「けがの功名。風間不在の間に、3番、4番が成長してくれた。風間も、5番の方がリラックスしていい打撃をする」と、現打線に手応えを感じている。

「1回戦2回戦と打っていなかったので、今日は何としても打ってやろうと」と話す中野は、3安打の固め打ち。2長打2打点の風間は「左投手のイメージで、夕べ、メッチャ振り込んできました。これで勢いが付けばいいな」と無邪気に笑う。シード校の私学を破り、県立の雄が加速する気配だ。