県高野連に登録している唯一の女子選手の静岡東・青木萌内野手(3年)は、スタンドから声援を送った。チームは、8-4で浜名を下し、12年ぶりに夏2勝目を挙げた。「感動しました。リードが広がっても、最後までドキドキしていました」。試合後は、チームメートと笑顔で校歌を斉唱した。

昨年2月、左目の下に打球が当たり骨折。直後には腰椎分離症になった。一時は退部も考えたが、仲間に励まされ、男子と同じメニューをこなしてきた。野球は高校で引退。将来は看護師になるのが夢だという。「ケガで入院した時に、心の支えになってくれた。次は私が支える立場になりたいです」と目を輝かせた。

3回戦は、第4シードの浜松工と対する。青木は「次も勝ってほしい。悔いが残らないように全てを出し切ります」。スタンドで共に戦う決意だ。【古地真隆】