センバツ4強の明石商(兵庫)が、5年連続決勝進出を決めた。高砂に10安打を浴びながら、杉戸理斗(りと=3年)が4失点完投。杉戸を助けたのが4番の安藤碧(あおい)外野手(3年)だ。高校12号の先制3ランにダメ押し打で今夏自身最多4打点を挙げた。

今大会は全6試合連続安打で、打率5割2分9厘(17打数9安打)、12打点。「(優勝に)あと2勝届かなかった悔しさが残った」センバツ後、打撃を見つめ直した。「試合ごとに打席を見直して、何がダメだったかを考えています」。今夏2本を含む8本塁打を春以降に打つなど、主砲として着実に成長してきた。

明石商が初戦を迎えた13日、センバツ王者の東邦が敗退。「あれほど強いチームが負けるなんて」。春準決勝で敗れた相手に夏の怖さを教えられた。決勝は昨秋県大会決勝と同じ顔合わせ。昨秋は勝ったが、2年前の夏は決勝で0-4と完敗した。県内屈指のライバルを倒し「甲子園で優勝旗を取る」と全国の頂点を狙う夏にする。【堀まどか】