全国高校野球選手権静岡大会決勝から一夜明けた30日、4年ぶり25度目の夏の甲子園出場を決めた静岡高の選手たちは、聖地へ向けて気持ちを新たにした。この日は練習を行わず、甲子園大会で着用するユニホームを採寸した。

エース松下静(じょう)投手(3年)は、友人らから多くの祝福メッセージをもらったという。「静岡を代表する人になってほしい」との思いから、「静」と名付けてくれた両親とも、固い握手を交わしたという。「結果で恩返しすることができて安心しました」と白い歯を見せた。

代打の切り札、樋口裕紀内野手(3年)は「中学時代にお世話になった先生に連絡をしたら『とてもうれしい』と言ってもらえた。甲子園でも結果を出して、応援してくれた人に恩返しをしたい」と話した。

解散間際には、栗林俊輔監督(46)から本大会のメンバー18人が発表された。松下は「ここからがスタート。日本一を目指して頑張りたい」と力を込めた。【河合萌彦】