3年連続20度目出場の高岡商(富山)が今大会初の延長戦を制し、夏10勝目を挙げた。

高岡商は1回表に先頭の森田朝陽外野手(3年)がセーフティーバントで出塁。その後、1死満塁となり、藤井康平外野手(2年)の押し出し四球で先制。2回には2死二塁から1番森田が左翼ポール直撃の大会2号となる2ランを放った。

高岡商の先発、荒井大地投手(3年)は2回に四球で、4回には死球で、いずれも先頭打者を出塁させたが、堅い守りにも支えられ、ピンチを無失点で乗り切った。

石見智翠館(島根)は5回に先頭打者の1年生、関山和内野手がチーム初安打となる左中間二塁打。5回は無得点だったが、6回に2死満塁の好機をつくり、関山和が右前適時打を放って1点を返した。

高岡商は7回に1点を追加し突き放したが、8回に1点を返した石見智翠館は9回に追いつき、今大会初の延長戦に突入した。

高岡商は10回、2死二、三塁で1番森田が右翼フェンス直撃の決勝2点適時三塁打を放った。

4年ぶり10度目出場の石見智翠館は、準決勝に進出した03年以来16年ぶり勝利はならなかった。