<見どころ>

【第1試合(9:00)履正社(大阪)-明石商(兵庫)】

ともに初めての夏の決勝進出をかけ、履正社と明石商がぶつかる。

履正社は強力打線が機能し、難敵を下してきた。初戦で霞ケ浦・鈴木寛人投手(3年)、2回戦で津田学園の最速152キロ右腕、前佑囲斗投手(3年)を攻略。3回戦ではタイプの違う右サイドの高岡商・荒井大地投手(3年)も崩した。準々決勝の関東第一戦は初めて先手を許したが、分厚い攻撃でビハインドをはね返した。

打線は4試合連続2ケタ安打をマークしている。1回戦では1番桃谷惟吹外野手(3年)の2発や4番井上広大外野手(3年)の高校通算47号など大会最多タイの1試合5本塁打をマーク。井上は3回戦で高校通算48号2ランなど5打点、準々決勝でも4打点を挙げた。

今春のセンバツ4強超えに挑む明石商は準々決勝で、それまで打点0だった4番安藤碧外野手(3年)が3ランを含む4打点の活躍。攻め手は多彩で、長打だけでなく、小技も駆使して相手投手陣を攻略する。

投手陣では2年生エース中森俊介投手の起用法が注目される。準々決勝で中森は7回2死三塁で救援登板し、ピンチをしのいで、勝利を呼んだ。その試合では2回1/3を投げて無失点。球数も37に抑えることができ、自己最速を更新する151キロをマークするなど状態を上げてきている。初戦以来の先発登板となるか、救援待機してクローザー的な役割を担うか。いずれにせよ重要な役割を担いそうだ。

なお、大阪と兵庫の夏の甲子園の対戦は5試合あり、大阪3勝、兵庫2勝で、大阪が3連勝中だ。