鶴岡東は創部52年目で初の決勝進出も頂点には立てなかった。3点を追う5回1死から4四死球に暴投を絡めて打者一巡、6者連続得点で1度は逆転も、最大3点リードを守り切れなかった。

ともに夏の甲子園出場も、8強メンバーが数多く残る仙台育英に対し、夏ベンチ入りは2人(先発1人)だけ。佐藤俊監督(48)は「よく粘ってしのいだが、夏の経験者が少ない中で(失点した)7、8回は経験のなさが出たのかな」と振り返った。

背番号20で公式戦初登板初先発の山崎俊太郎(2年)ら4投手の継投。リードした北原晴翔捕手(2年)は「早めに追い込むようにしたが、甘い球は見逃してくれませんでした」と今後の反省材料にした。

それでも接戦を演じ、来春は41年ぶり2度目、校名変更後初のセンバツ出場を確実にした。佐藤監督は「予想以上に頑張ってくれたが完成度は低い。これまでの基礎問題から応用問題に取り組みたい」と春に旋風を起こす。【佐々木雄高】