古豪の中京大中京(愛知)が10年ぶり31度目のセンバツ出場を決めた。同校を指揮して10年目の高橋源一郎監督(40)は「身が引き締まる思いです。これまであと1歩で決められなかった。10年間の思いを出したい」と表情を引き締めた。

昨秋の明治神宮大会を制しただけに注目度も高い。今秋のドラフト1位候補で公式戦最速148キロ右腕の高橋宏斗投手(2年)にとっては初の甲子園。神宮大会後も体力強化を続け、1週間前のブルペンでは150キロを計測した。「伸びしろは山のようにあります。さらに1、2ランクレベルアップして、センバツでは最速155キロを目指したい」と意気込んだ。

世代NO・1投手を目指すは高橋は、明石商エース中森との対戦も熱望した。「まだスタートラインに立っただけ。甲子園に出るのが目標ではなく、日本一を取るのが目標です。明石商の中森投手の動画とかを見ても、僕はまだ劣っている。対戦して、打席で生で見たい」。夢舞台でライバルとの対戦を頭に描いていた。

中京大中京は昨年から、ユニホームを96年春までのものとほぼ同デザインに戻した。「時代の流れに合わせ変化を遂げたい。新しい中京大中京を広めたい」と同監督。原点回帰した古豪が、54年ぶり5度目、令和初のセンバツVを目指す。【伊東大介】

▽中京大中京・印出太一主将(2年)「劣勢でも攻めていけるチームです。明石商、大阪桐蔭や東海大相模に勝って日本一になりたい。4冠(神宮、春夏甲子園、国体)を見据えたい」