東北地区高野連は20日、今夏の「東北大会」(8月9~11日、宮城・石巻市民球場)開催を発表した。東北6県の独自代替大会優勝校が出場。

無観客で開会式はなし。トーナメント形式で、コールドゲームも適用され、延長10回からタイブレークが採用。新型コロナウイルス感染拡大で今春センバツ、夏の選手権が中止となって以降、地区単位での大会は、全国で初の試みとなる。

東北6県の代替大会は、岩手県が7月1日に開幕し、8月7日の福島県決勝で終了する。仙台育英(宮城)鶴岡東(山形)磐城(福島)の3校が出場する「2020年甲子園高校野球交流試合」は8月10~17日で日程が重複するが、3校の試合日を同15~17日に組み込むことで日本高野連の承諾を得ている。

仙台育英の須江航監督(37)は「県の代替大会、東北大会、甲子園交流試合と位置付けは違うけれど、3年生が次の世代につなげていくための試合になる」。エース左腕・向坂優太郎投手(3年)も「秋も東北で優勝しているので絶対に負けられない」と頂点に挑む姿勢を貫いた。

また、軟式の東北大会も宮城・鹿島台中央公園野球場で同期間に開催する。【鎌田直秀】