今秋ドラフト候補の明石商の151キロ右腕・中森俊介投手(3年)が、1点リードの7回から登板し、3回2安打5奪三振で無失点と好投。初回には、この日最速の146キロを2度計測した。

前日、5回を1安打11奪三振で1失点と快投した智弁和歌山との練習試合に続き、県内の強豪相手にも好投した。先頭打者を1球で二ゴロに打ち取ると、その後は二者連続でカウント2-2から、「狙いにいきました」と外低めの146キロ直球で見逃し三振。決めどころで、持ち味の制球力が光った。8回の先頭打者も143キロ直球で空振り三振に斬ると、2死からはスライダーで見逃し三振。この日は「7割」という力加減。2安打こそ許したが、相手を寄せ付けなかった。

狭間善徳監督(56)は、「今日はほとんど力入れて投げてない。3回点取られなかったらいい、といっていた。(4日の投球で)中森の中に余裕が出来たのかも」。

前日に続く快投。中森自身も「実戦の感覚がよみがえった。バッテリー間の配球の流れも出来た。自分の中ではまだまだなので、フォームをいじったりしてもっと良いものにしたい」。県独自大会開幕まであと約2週間。最後の夏にむけ、日に日に手応えをつかんでいる。