夏の代替大会に出場するドラフト候補選手の紹介企画の第3回は東日本編(上)。磐田東(静岡)の二俣翔一捕手(3年)は高校通算20本塁打以上の長打力に強肩も魅了だ。

磐田東・二俣の評価がうなぎ上りだ。今年に入り、視察するプロスカウトの数が増え、全12球団がチェックをした。広島・松本有史スカウトは「肩はうちの中村奨成以上」と高評価している。

昨年までは、強肩が目立つ一方で打撃の評価は高くなかった。しかし、冬の間に苦手だった内角への対応を特訓。体重も秋から5キロ増量し、長打力が増した。今年4月の練習試合で、1試合2本塁打を含むサイクル安打を達成。それでも「もっとヘッドスピードを上げ、飛距離を伸ばしたい」と、さらなるレベルアップを目指している。

幼少時から持っていた甲子園への夢は後輩に託すが、プロ入りの夢は諦めない。「独自大会へ向けて、どれだけ自分を追い込めるか。その姿勢が、プロへもつながっていくと思います」。公式戦で結果を残し、自身への評価をさらに高める。