甲府東の永松秀將投手(3年)が、9回を完投し勝利に導いた。

4回、四球、死球と乱れ、塁を出すも守備に助けられた。5回には1死満塁のピンチを作るもタイムを挟み心を落ち着かせ、次打者から三振を奪って立て直し、無得点でしのいだ。

3年生は8人。新型コロナウイルスの影響で野球ができるか分からない。そんな時「受験勉強に専念するか」「野球をするか」という選択に3年生の意見が分かれた。

「やるんだったら全員で」。これが条件だった。代替大会が行われるかもしれない。そう聞いたとき3年生全員で「Zoom」ミーティングを行った。話し合いで野球を続けると決めた。空中分解しかけた3年生が再び集結し、まとまった。

小林幸彦監督は「再集結してからの方がチームが一丸となっている。今日はよくしのいだ」と振り返った。永松は「みんな今までで一番気合が入っていた。点数をつけるとしたら1万点です」。と笑顔。3年生8人の夏はまだ終わらない。