打倒山梨学院の東海大甲府は、5回コールドで甲府南に勝利し好発進した。

渡部海夢外野手(3年)は4打数3安打1打点と打線をけん引。「初戦にしては良かった。絶好調。まだまだ振れる」と振り返った。

昨夏の山梨大会決勝、山梨学院に1点差で惜しくも敗れた。「ここぞ」という場面の集中力の高さに圧倒され、昨秋の準々決勝では、先制するも最終回に1イニングで12点もの大量失点した。

甲子園がなくなり「全国制覇」の目標は閉ざされてしまった。しかし「山梨県制覇」という目標を再度掲げなおしてやってきた。

試合前「まずは打倒山梨学院。意識する相手になっていることは間違いない。悔しい思いをたくさんしてきた」と渡部はリベンジを誓った。名前の「海夢」は「かいむ」と読む。今はやりのキラキラネームだ。「広い海のような夢を持ってほしいという願いからかな」と名前に込められて意味を照れながら話した。名前に負けない、輝かしくまぶしいプレーで「山梨制覇」に挑む。

伊達大我主将(3年)が言う。「1戦1戦気負わず、練習通り戦う」。打倒山梨学院はあくまで目標を達成するための通過点。まずは1勝。東海大甲府の逆襲劇が始まろうとしている。【三須佳夏】