帝京三が「2枚看板」のリレーで昨夏4強の富士学苑との接戦を制し、準決勝に進んだ。

背番号7の一柳佑太投手(3年)が先発し、エース熊沢優人投手(3年)が2番手で登場した。一柳は6回1/3を投げ、2失点。5回までは無失点と粘り強いピッチングを見せた。「三振を狙うよりかは打ち取って守備にリズムを作るように投げた」と振り返った。また「できるだけ熊沢に投げさせないように(次の試合に向けて休ませたいので)自分が引っ張れるところまでと思って投げた」とライバルでエースの熊沢を気遣い、しっかりカバーした。

熊沢は、3日に行われた韮崎との初戦の2週間前に腰を痛めていた。回復したとはいえまだ本調子ではない。1年生の時からライバルとしてやってきて、現在は「2枚看板」。どちらかが先発、どちらかが抑えだ。準決勝も2人でつないで勝つ。ライバルであった2人がチームのために奮闘する。