12日の甲子園交流試合・鹿児島城西戦で聖地初勝利を飾った加藤学園が14日、沼津市内で新チーム初練習を行った。この日に新主将は決まらなかったが、各選手が決意を新たに練習に臨んだ。扇の要として、甲子園でエース肥沼竣(3年)を好リードした雨宮快成捕手(2年)は「自分たちの学年は、中心になって引っ張るタイプはいない。全員でチームを引っ張っていきたい」と強調した。

練習開始前には、米山学監督(42)が「甲子園に出たからって、秋季大会のメンバーになれるとは限らない」とチームを引き締めた。その言葉に、甲子園で公式戦デビューを飾り、好守で活躍した太田圭哉内野手(1年)が反応。「甲子園でプレーさせてもらったが、これで秋季大会も出られるとは思っていない。これからも結果を出して、監督にアピールしていきたい」と決意を口にした。

チームは横一線。公式戦初戦となる29日の東部地区順位決定1回戦へ向け、激しい定位置争いが始まった。同学年のまとめ役で新リーダー候補に名前が挙がり、新チームとなって外野手から内野手へ転向した内田歩希(2年)は「1球を大切に練習をしていきたい。また甲子園に出て、全国に通用するチームを目指す」と力を込めた。【河合萌彦】