北海道・旭川明星中出身の大阪桐蔭左腕、松浦慶斗投手(2年)が、東海大相模戦の8回表から2番手で甲子園初登板した。

「藤江(星河、3年)さんの後を継いだので、その思いも背負い、絶対抑えてやるという気持ちでマウンドに立った」と、2回無安打無失点の完全投球。2-2の同点の場面で好投し、8回裏の勝ち越しを呼び込んだ。

小6で日本ハムファイターズジュニアに選ばれ、中学時代は旭川大雪ボーイズで全国8強を経験した186センチ、80キロのプロ注目の大型左腕。「中学3年のとき大阪桐蔭の春夏連覇を見た。全国からうまい選手が集まるし、近くに強豪もある。もっとうまくなりたい」と北海道を離れ大阪の強豪に進学した。2年で聖地のマウンドを踏み「硬くて投げやすい。本塁までが近い印象。球がいっている感じでモチベーションが上がった」と感想を口にした。

10日の大阪大会準決勝履正社戦では3番手で登板し、3回被安打4、3奪三振無失点と、難敵相手に快投。チームは敗れたが、自己最速150キロもマークした。北海道育ちのダイヤの原石が、特別な夏の経験を糧に、ひとまわりもふたまわりも成長し聖地に戻ってくる。【永野高輔】