花巻東(岩手)の最速148キロ右腕・松本遼大投手(3年)が近日中にもプロ志望届を提出することが20日、分かった。188センチ、92キロの恵まれた体格から、角度のある直球だけでなく、フォークやツーシーム、シュートなども武器。すでにプロ球団のスカウトが練習にも視察に訪れるなどして評価も高く、今後の伸びしろも期待されている。

1年秋の東北大会から同校の出世番号「17」を背負って登板した逸材だ。昨秋の東北大会でも仙台城南(宮城)との2回戦で4回1/36奪三振1失点と好投。今冬、10キロ超の体重増と筋力トレーニングの成果もあって、球質や制球力も向上。今夏の岩手県独自大会では盛岡大付との準決勝のみの登板だったが、2回1安打無失点と存在感は示した。

独自大会前には「プロで通用する投手になるには、キレの良い150キロ以上の真っすぐを投げられるようにしたい。(マリナーズ菊池)雄星さんや(エンゼルス大谷)翔平さんなど、素晴らしいプロの先輩もいるので、少しでも近づけるように努力を続けたい」と目標を掲げていた。今秋ドラフトで指名されれば、同校出身者としては16年の楽天千葉耕太投手(22)以来10人目となる。

◆松本遼大(まつもと・りょうだい)2002年(平14)5月17日生まれ、岩手・滝沢市出身。滝沢二小5年に巣子野球スポーツ少年団で競技を始め、滝沢二中では軟式野球部。花巻東では1年秋からベンチ入り。188センチ、92キロ。右投げ右打ち。50メートル6秒7。遠投110メートル。家族は両親と姉。血液型A。