昌平(埼玉)の高校通算46本塁打、プロ注目・渡辺翔大内野手(3年)は、将来の夢、憧れの舞台への思いを手紙につづった。メットライフドームでの決勝戦。初の県制覇まで、あと1歩及ばなかった。

狭山ケ丘から警戒された。初回以外の3打席で、相手エース清水竣介投手(3年)の元に、ベンチから伝令が走った。相手守備陣の声掛けも頻繁になった。直球もスライダーも、甘いコースには来なかった。4点を追う5回1死一、三塁で中犠飛を放ち、意地を見せたが、3打数無安打2三振に倒れた。今後の進路について「プロに行きたいが、あまりにふがいなかった。監督さんとよく相談して決める」と話した。

黒坂洋介監督(45)は「(注目されて)気負いすぎてしまった部分があると思う。技術的には力があるので、上を目指して頑張って貰いたい」とエールを送ってくれた。悔しさを糧に、再び憧れの舞台へ立つことを目指す。【沢田直人】