日本高野連は11日、第93回選抜高校野球大会(来年3月19日開幕)の21世紀枠の各地区候補9校を発表し、東海地区から創部100周年の三島南が初選出された。県勢が同候補に選出されたのは、2019年の清水桜が丘以来2年ぶり4校目。公立校では2校目となった。

三島南が春夏通じて初の甲子園出場へ、また1歩前進した。この日の午後、選手たちは稲木恵介監督(41)から21世紀枠候補に選ばれたことを伝えられた。伊藤侍玄主将(2年)は「気持ちが引き締まる思い。責任感を持って行動し、冬場でさらに力をつけたい」と強調した。

今秋は東部地区3位で県大会に出場。準々決勝では優勝候補の静岡高を破り、62年ぶりの4強進出を果たした。加えて「園児、小学生を対象に行う野球教室などの普及活動、それによる地域貢献」「ICT(情報通信技術)を活用した教育活動、それを利用した野球技術の向上」も高く評価された。

21世紀枠で出場する3校は、来年1月29日の選考委員会で決まる。稲木監督は「我々は選ばれる立場。プレッシャーなく、張りのある練習をしてほしい」と選手たちに期待した。【古地真隆】