第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)に出場する市和歌山が7日、奈良・生駒市内のグラウンドで近大付(大阪)と練習試合を行い、最速152キロ右腕でプロ注目の小園健太投手(2年)が9回1失点で完投勝利した。

7球団10人のスカウトが集結する前で力投。4回に1点を失ったが、中盤以降、カットボールやツーシームを駆使して寄せ付けない。最速148キロで11奪三振だった。

小園は「今日は9回をしっかり投げきるのがテーマ。ストレートも浮いて自分としてはまだまだ」と振り返った。巨人水野雄仁スカウト部参与は「まだ仕上がりは完璧じゃないと思うけど、それでもこれくらいの球を投げる。真っすぐだけじゃなくて、変化球も操れている。投球は上手。6回くらいからギアも上がってきてリズム感も良くなって、狙って三振も取れるようになった」と評した。ヤクルト阿部健太スカウトも「もともと、いろんな球種を操れる。総合力が高い。ペース配分しながら、投げきっていました」と話した。試合は市和歌山が3-1で競り勝った。