今秋のドラフト候補に挙がる、右の強打者・千葉学芸の有薗直輝内野手(3年)が、高校通算64本目となる本塁打を放った。

3-0で迎えた6回表、2死一塁から甘く入った真っすぐを大きく振り抜き左越え2点本塁打。有薗は「打った瞬間、入ると思いました」と手応え十分だった。

春は「高校で通算65本塁打」を目標に設定。県大会では58本目を放ち、関東大会後からこの日の練習試合を含め8試合で6本塁打を放ち、目標は目前に。現在は「高校通算70本塁打」に目標を修正した。

夏の大会まで順調な調整ぶりだ。今春から、早くタイミングをとり、ボールに対し平行に捉えるスイングを心掛けてきた。「いい投手からも打てるようになってきた。確実性が上がっていると思います」と笑顔を見せた。

この日、視察した広島の白武佳久スカウト部長は「いいものを見せてもらったね。肩は強いし守備もいい。引っ張りだけど、雰囲気がある。まだまだ鍛えれば伸びるでしょう。投手にとって嫌なタイプの打者になるんじゃないかな。それくらい、いいものを持っている」と絶賛した。

夏の県大会初戦は7月4日。目標の70本まではあと6本。有薗なら、あっという間に達成するのでは。そんな期待を抱かせる。「1本1本、しっかり積み上げていきたいです」。有薗は力強く話した。