第103回全国高校野球佐賀大会の組み合わせ抽選会が17日、佐賀市内で行われた。07年夏の甲子園で佐賀北の3番三塁として決勝で逆転満塁弾を放ち、全国制覇に貢献した唐津工・副島浩史監督(32)が、指揮官として就任3度目の夏で初優勝を誓った。唐津工を率いて初挑戦だった19年夏は、選手当時さながらに強気の采配で8強入り。だが、反省も踏まえ「監督として未熟さを感じたので、思い入れがあるこのチームをなんとか支えて、頂点を取れればと思う」と意気込んだ。

7月12日に敬徳と初戦を迎える。勝ち進めば、春季佐賀大会準々決勝で敗れた第1シードの東明館と準々決勝で戦う可能性がある。5月下旬からの夏の前哨戦とも言えるNHK杯では4強と順調に力をつけてきた。だが、夏本番を前に「シードの他にも力がある学校はたくさんある。どこが甲子園に行ってもおかしくない」と引き締めた。

高校通算10本塁打の4番右翼の青木一斗主将(3年)は「(監督から)甲子園はいいところだぞと何回も言われるので、甲子園への思いが強くなっています」と言い、憧れる「がばい指揮官」と、96年以来同校2度目の優勝に挑む。【菊川光一】