横浜が「柔」と「剛」を合わせた巧みな試合展開で初戦を突破した。26安打31得点で、5回コールド勝ち。投手陣は、3投手のリレーで得点を許さなかった。

初回の攻撃は柔らかさを見せた。大振りせず、コンパクトなバッティングで野手の間を抜く。塁に出ればすかさず走り、この回だけで5盗塁。4番立花祥希捕手(3年)が「チームバッティングができた」と振り返る右前適時打などで、一挙8得点を奪った。

2回以降は、力でねじ伏せた。2回2死一、二塁で登場した代打の小野勝利内野手(1年)が左翼席に豪快な1発を放つと、3回には岸本一心(いっさ=2年)笹田聡也(としや=3年)がともに2点本塁打を放った。さらに、4回には笹田がこの日2本目となる2点本塁打を左翼席に突き刺し、強打の横浜を見せつけた。

投手陣も危なげなかった。先発の田高康成投手(2年)が3回4奪三振の好投で試合をつくると、佐竹綱義投手(2年)金井慎之介投手(3年)が1イニングずつをきっちりと抑えた。3投手をリードした立花は「テンポよくストライク先行できてくれた。初戦でも冷静だった」と振り返った。

横浜は、3年ぶり19回目の夏の甲子園出場を目指す。快勝の勢いそのままに、神奈川商工対津久井浜の勝者との3回戦へ臨む。