甲子園を3度制覇して、歴代最多の通算68勝を誇る智弁和歌山・高嶋仁名誉監督(75)の孫、高嶋奨哉内野手(3年)が1日で「2世代」に並んだ。2回、詰まりながらも右前に落とすと、8回は2死二塁で速球をとらえて右前にクリーンヒット。好機を拡大し、得点につなげた。甲子園デビュー戦で鮮やかなマルチ安打。「この試合は1球にこだわってやってきた。ヒットが出てよかった。(祖父に)『思い切っていけ』と前日も言われた。その通りにできました」と話した。
スタンドで観戦した祖父の高嶋名誉監督は孫の晴れ舞台に「電話で『調子悪いんや』と言うてましたので、どうかなと。『センター中心に狙え』と話はした。ライト前、ライト前で、ヒットが出る、確実なところに打球を持って行ったので、まあまあかなと思っています」と及第点をつけた。
祖父の高嶋名誉監督、父の茂雄さんとともに「3世代甲子園」を果たした。高嶋名誉監督は「僕も1本しか打っていない。父親も1本しか打っていない。1人で2本、打ちよった。2人とも初戦で負けた。今日は勝ってくれたので、やれやれやなと、ハッハッハ。たぶん、威張るでしょう。『打ったで』とか」と笑わせたが、次戦に向けて「足引っ張らんように頑張ってますね。足、引っ張ったら代えられるので」と注文を付けるのも忘れなかった。

