2年ぶりに開催された夏の甲子園の決勝は「智弁対決」になった。

智弁学園(奈良)は先発小畠一心投手(3年)が9回1失点完投&決勝3ランの大活躍で京都国際を下し、同校初の夏決勝に導いた。智弁和歌山は近江(滋賀)の好右腕、山田陽翔外野手(2年)から4点を奪って攻略。02年以来、19年ぶりの決勝で3度目の全国制覇を狙う。兄弟校が夏の甲子園決勝で戦うのは103回目で初めて。「朱赤」のユニホームが激似のそっくりさん対決は午後2時プレーボールだ。

◆夏の近畿大会? 今大会は不戦勝の智弁和歌山を含めて史上初めて近畿全6校が初戦を突破。8強に5校が残ったのも4強を占めたのも初めて。大阪桐蔭と神戸国際大付はともに近江に敗れ、4強で近江は智弁和歌山に、京都国際は智弁学園に破れた。決勝は智弁和歌山-智弁学園で、近畿6校は近畿以外の代表校に負けない大会になった。