今夏の北北海道大会で優勝した帯広農が、初戦で白樺学園に敗れ、2季連続の甲子園出場が絶望的となった。

聖地でノースアジア大明桜(秋田)戦に先発したエース佐藤大海(2年)が、3回途中4失点降板。7回から再登板も計8四球と制球が乱れ、リズムをつくることができなかった。頼みの打線も、白樺学園の左腕エース石上翼(2年)の前に、7回まで散発4安打無得点とスイッチが入らず、8回に1点を返すにとどまった。

甲子園から戻り、8月20日に新チームを始動。コロナ禍の影響で対外試合は一度も行えなかった。ぶっつけ本番でいきなり19年秋全道王者と対戦し、細かいミスなども重なり、流れを引き寄せられなかった。

前田康晴監督(45)は「走塁ミスや、気持ちがあれば取れるボールが取れなかったり。練習時間のことなどもあるが、すべて言い訳でしかない。何とかチーム力で乗り切りたかったので残念。1からつくりなおさないといけない」。甲子園でノースアジア大明桜のプロ注目右腕、風間球打(3年)から1安打放った主将の清水椋太遊撃手(2年)は「自分たちらしい野球ができず、基本的なミスが多かった。冬場にしっかり練習してレベルアップしたい」と、春夏の巻き返しを誓った。