春夏通算21度の甲子園出場を誇る聖光学院が、優勝した18年以来、3年ぶりの4強入りを決めた。

今夏甲子園に出場した日大東北との名門対決に2-1で勝利。さらに15年夏から続く日大東北戦の連勝を「11」に伸ばした。エース右腕の佐山未来投手(2年)が1失点完投。打線は相手先発左腕の堀米涼太投手(1年)を攻めあぐねたが、7回に内野安打をきっかけにたたみかけた。

福島の絶対王者が執念で逆転勝ちした。聖光学院は4回に先制を許したが、7回1死一塁、代打嶋田怜真(りょうま)外野手(2年)が中越えへ同点の適時二塁打。なおも1死一、三塁で1番赤堀颯(はやと)内野手(2年)が勝ち越しのスクイズを初球で決めた。先発佐山が最後まで踏ん張り、1点リードを死守した。

一方、日大東北は堀米涼の2失点完投も実らず、無念の準々決勝敗退。県の上位3チームが参加し、来春のセンバツ出場校の選考材料となる東北大会出場を逃した。これでセンバツ出場が絶望的となった。