秋季大阪府大会で準優勝し、09年センバツ以来の聖地出場を狙う金光大阪が近畿大会初戦を突破した。

先発のエース・古川温生(はるき)投手(2年)が力投。高田商打線を散発5安打に抑え、完封勝利をあげた。「無駄なボールが多かった。ボールの質としては調子は良かったが、まとまり切らなかった」と満足のいくマウンドではなかった。それでも、「7回コールドでの完封はあったが、9回完封は初めて。ずっと完封だけを考えて練習しているので自信になる」と公式戦初完封に笑顔だった。

打線は3回1死満塁から押し出し四球で先制。4回には1死一、三塁から福冨龍之介外野手(1年)がスクイズを成功させて2点目を挙げた。

古川が9回に1死二、三塁のピンチを招くが無失点で切り抜け、8強入りを決めた。横井一裕監督(46)は「古川がよく落ち着いて投げてくれました。福冨のスクイズも落ち着いて決めてくれた」と選手をたたえた。あと1勝で甲子園が決まる可能性が高いが、「そういうことを考えるよりは、10月末に公式戦ができる、1週間それを目標に練習ができるのを考えて、充実した1週間が送れれば」と足元をみつめた。