明治神宮野球大会が20日に開幕する。高校の部では、東海大会で初優勝した日大三島(東海・静岡)が県勢4年ぶりに出場。22日の2回戦(準々決勝)でクラーク(北海道)-九州国際大付(九州・福岡)の勝者と初戦を迎える。リードオフマンの京井聖奈(せな)内野手(2年)が「投打」での雪辱を期して挑む。

東海大会は、全3試合で12打数2安打。投手としても聖隷クリストファーとの決勝で先発も、2回2/3 6安打2失点で降板した。「(打席では)真っすぐに対して詰まることが多く、自分のスイングができなかった。投手としても想像以上の緊張で、力を出せなかった」。個人の結果は満足のいくものではなかった。

大会後、打撃フォーム改善に着手。「早めにトップをつくって、ボールを長く見られるように」微調整した。その後の愛知産大工との練習試合で、1本塁打を含む4打数2安打と復調。投手としても先発し、完封勝利を挙げた。「神宮大会には良い状態で入れると思う」と、手応えも得た。

神宮球場での開催も背中を押す。長曽根ストロングス(大阪府松原市)に所属した小学5、6年時に、高円宮賜杯全日本学童軟式大会で2連覇を達成した地だ。今大会は1番三塁での先発が有力だが、エース松永陽登(はると、2年)の状態次第では登板の可能性も十分。「良いイメージがある球場で気分良く大会に臨めると思う。打つだけでなく、投げる機会があればマウンドでもリベンジしたい」。“投攻守”でフル回転する。【前田和哉】

◆京井聖奈(きょうい・せな)2004年(平16)11月5日、大阪府生まれ。松原市立河合小では長曽根ストロングス、松原中では、米大リーグ・パドレスのダルビッシュ有(35)らを輩出した大阪・羽曳野ボーイズに所属した。中学2年秋に両膝の故障が重なり、退団。1度は野球から離れたが、日大三島高進学を機に再開。174センチ、65キロ。右投げ左打ち。