4年間で自分の可能性を広げてみせる。昨夏の甲子園で打率5割をマークし、チームを16強に導いた日大山形・佐藤拓斗主将(18)が法大に進学することがわかった。甲子園で大暴れした日大山形のアベレージヒッターが、4年後のプロ入りも視野に、東京6大学リーグに挑戦する。

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「できるだけ野球を極めたいという思いがある」。佐藤はその思いを実現する場として東京6大学リーグを選んだ。「小さい頃から東京6大学リーグでプレーすることに憧れを持っていました」。その中で法大を選んだ理由の1つに、学校の理念がある。「『実践知』という理念に共感しました。『課題に対して主体的に解決していこう』という考え方が、自分がこれまでやってきたこととマッチしていると感じました」。課題を自ら解決していく姿勢で、野球はもちろん、勉学も自己研さんに励む。

「全部と言っていいほど見ています」。佐藤は、20日に閉幕した北京冬季五輪を見て、世界で活躍する選手たちの“覚悟”をテレビ越しに感じた。中でも印象に残っているのがスピードスケートの女子パシュート(団体追い抜き)だ。「『何年も一緒に生活してずっとそこにかけてきた』とインタビューで言っていました。世界で活躍している選手は、覚悟を持って人生をかけて(競技を)やっている。結果を出すためにはそのぐらいしないといけない」と大きな刺激を受け、気を引き締め直した。

日大山形・荒木準也監督からは「打者としてはやっていけると思う。自信を持っていけ」と激励された。高校2年時に荒木監督からもらった「確固たる信念と自信」という言葉は、今でも佐藤の軸となっている。佐藤は「可能性があるならば挑戦してみたい」と、4年後のプロ挑戦を示唆。「大学でどこまでいけるのかわからないし、今のままでは100%ダメだということがわかっている。自分の可能性を広げるためにも全力で大学野球に取り組みたいです」。「確固たる信念と自信」を胸に、4年後の未来を描いていく。【濱本神威】

◆佐藤拓斗(さとう・たくと)2003年(平15)5月26日生まれ。山形県鶴岡市出身。小学2年から藤島ライオンズで野球を始め、小6時には楽天ジュニアに選出。中学は酒田リトルシニアでプレー。183センチ、85キロ。左投げ左打ち。家族は父、母、兄2人。