ガンガン打つ! 第94回選抜高校野球大会(甲子園)は18日の天候不良により、今日19日に1日遅れで開幕する。昨秋東北王者の花巻東(岩手)は23日に市和歌山と初戦を迎える。主将、不動の4番で、高校通算47本塁打の田代旭捕手(3年)は「チームの特長である圧倒的なバッティングを見せたい」と1番から9番まで切れ目のない打線に自信を示す。同56本塁打の佐々木麟太郎内野手(2年)、同20本塁打の宮沢圭汰内野手(3年)ら田代以外にも1発がある打者がそろい、センバツでは「猛打ショー」で勝ち上がる。
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スケールアップした田代が甲子園で大暴れする。3番佐々木麟とともに打線の中核を担い、勝負強い打撃で昨秋公式戦は打率3割5分7厘、3本塁打、18打点、16四死球をマークした。野手陣は「増量」を今冬のテーマに掲げ、自身は食トレに注力。昨年11月の明治神宮大会時に78キロだった体重は85キロまで増えた。その成果もあり、5日の対外試合解禁後は本塁打を量産。12日間で6本を積み上げた。「ミスショットが気になる」と反省しつつも、「先制点を挙げたり、長打がかなり増えている」。悪くない状態で甲子園入りする。
攻守で奮闘する覚悟だ。同12月に右肩手術を受け、一時練習できない期間もあったが、攻撃では「中軸がかえす野球をやっているので、4番としてチャンスでしっかりかえしたい」。好機を確実に仕留め「チームが勝てたらいいので、本塁打ではなくても、ヒットで打点だったりを稼ぎたい」。守備では「扇の要なので、指示や走者を刺したりして貢献したい」。さらに主将としてもチームをまとめる。
甲子園デビューはもうすぐだ。「センバツが始まるワクワク感よりは緊張、プレッシャーの方が大きい」と正直な心境を打ち明ける。初戦は市和歌山の最速149キロ右腕、米田天翼(つばさ)投手(3年)と激突。「いい直球を投げるので、しっかり低めの球は止まって打つというのをチーム全体で心がけたい」。難敵を撃破して勢いに乗る。
「岩手から日本一」が代々のチームスローガンだ。「いまだに達成できていない目標で『必ず自分たちの代で達成してみせる』と毎日心に誓って練習しています」。09年の初出場時に菊池雄星投手(30=ブルージェイズ)を擁して準優勝。「優勝を目指し、地元岩手県に明るいニュースを届けられるように、希望と感動を届けられるように頑張りたい」。聖地で自慢の破壊力を見せつけ、過去の花巻東を超える。【山田愛斗】

