前橋育英が17安打で11点を奪い、3年ぶり12回目の関東大会出場を決めた。3試合連続コールド勝ちの勢いをつなげ、3年ぶり9回目の県大会優勝に王手をかけた。

先制されたが、打線が流れを引き寄せた。2点を追う2回2死一、二塁、清塚成捕手(3年)の二塁打で1点を返した。

さらに2死二、三塁で和田貴一外野手(3年)も三塁打で続き、一気に勝ち越し。2死三塁で横倉拓実外野手(3年)が内角低めの直球をとらえて右越え2ランを放ち、突き放した。公式戦では通算2本目で「狙いすぎるとダメだと思って、次につなぐ意識でした。打った時は、(スタンドへ)いってくれと思った」と振り返った。1番打者の横倉は、6打数4安打2打点と打線をけん引した。

昨秋県大会の準々決勝で7回コールド負け(1-8)を喫した相手に、リベンジした。3番手で登板した背番号1を背負う生方碧莞(あい)投手(3年)は2回1/3を2安打1失点に抑えた。気迫のこもった投球で、直球を軸に相手打線に向かっていった。「全員で桐生第一を倒そうと言っていた。桐生第一を倒さなければ、関東大会も夏の甲子園もない。エースの意地で、自分が抑えようと思っていた」と話した。