性格が正反対の真岡(栃木)の「山根ブラザーズ」が、ともに2安打で初戦突破に貢献した。「2番左翼」の弟・山根幸之助外野手(2年)が3回に右前適時打を放つと、「3番中堅」の兄凜之助外野手(3年)も2安打1四球で3打席全出塁。口数少なく控えめな兄と、ガツガツ積極的な弟が並ぶ打線が機能し、5回コールド発進に導いた。

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無死一塁の初回、2番を打つ弟の幸之助が犠打で好機を拡大すると、続く兄凜之助が右前打。このイニング一挙5得点の礎を築いた。2人ともに2安打で、打線は12得点の快勝。小山■司監督(41)は「常に多く打てるように練習してきたので、それが結果につながった」と選手をたたえた。

珍しいことに、野球を始めたのは弟が先だった。小1でボールを追いかけはじめ、打って走る姿に、兄の心も動いた。数カ月遅れて、地元チームに入団した。小さい頃はたわいもないことで毎日殴り合いのけんかをしていたというが、弟は「その経験が今の信頼関係につながっている」と回顧する。

中学では兄が捕手。遊撃手だった弟は「盗塁をアウトにした時のうれしさをよく覚えている」。2人で取ったアウトはいつも格別だった。

兄が真岡に進学すると、弟も「兄と野球がしたいから真岡に来ました」と、再び同じユニホームに袖を通した。全体練習以外でも、2人で自主的にトレーニングを積む。口数の少ない兄に対し、何を質問してもハキハキと答える弟は「自分の方が(野球が)できるので兄から教わることはない」と“先輩”らしくきっぱりと答えた。

家での会話は9割が野球の話。「プレーとかよりもあの学校の誰がすごいみたいな話をよくします」(兄)。次戦は13日に栃木商と対戦。性格が正反対の仲良し兄弟が、あうんの呼吸で1日でも長い夏にする。【星夏穂】

※■は隆の生の上に一