春の県王者・市船橋が映画「20歳のソウル」の題材となった吹奏楽部が演奏する応援曲「市船ソウル」をバックに躍動。後半のチャンスをものにし、初戦突破した。

前半は検見川の先発・八島大知投手(3年)のコースに丁寧に投げ分ける投球を捉えきれず、5回まで無失点に抑えられたが、迎えた6回。1死二塁から、球が浮き始めたところを、谷藤汰樹内野手(3年)を左越え適時打で先制。勢いに乗った市船橋は7回、8回と得点を重ね、粘る検見川を突き放し勝利した。

先発の坂本崇斗投手(3年)は序盤は真っすぐが高めに浮き、2安打されたが、「3回から、低めを意識して投げるようにした」と2死から低めのフォークで空振り三振を奪うと、ペースに乗った。キレのいい真っすぐを軸に、打たせてとり、2安打7三振1四球で自身初の完封勝利。「うれしいです」と笑顔を見せた。

チャンスで演奏する「市船ソウル」も、3年ぶりに吹奏楽の応援が復活し、この日は1回裏の攻撃から演奏された。坂本は「僕もあの映画を見て感動しました。今日は、『市船ソウル』を聞いて、気持ちがあがりました」と、応援に感謝した。