新潟は長岡商に10-1の7回コールド勝ちした。4番小林才捕手(3年)が3打数3安打の活躍。ベスト8中、唯一の公立校として夏は19年以来の4強を狙う。準々決勝は23日、新発田市五十公野公園野球場と柏崎市佐藤池球場で行われる。

新潟の4番小林のバットから快音が鳴りやまなかった。3打数3安打の2打点。7回で18安打した打線の中で、安打数も打点もチーム最多タイだ。1-0の1回無死一、三塁で放ったセンターへの犠飛が安打量産の前触れ。3-0の3回1死一塁の右中間適時二塁打で火が付いた。「得点圏の打率が高いのが4番だと思っているけれど、自分は“つなぎ”の4番だと思っている」。その言葉を象徴するシーンは4回に訪れた。

7-0の4回は2死を奪われてから2点をもぎ取った。3番加藤葵中堅手(3年)の右前打から4連打で2得点。2死一塁で小林は左前打でつないだ。「新潟高校らしい集中力が出た。先輩たちに胸を張れる」。この回の左前打で“らしさ”を見せた。低めの変化球に体勢を崩されながら左翼に運んだ。「いいスイングが出来なくても、ヒットゾーンに運べる」と持ち前の粘りを打席で披露した。

対戦した長岡商の先発エース結城惇也投手(3年)は威力のある直球を投げる。新潟の打者は打席で早い動き出しを心がけていた。準々決勝で対戦する日本文理の速球派投手への対策でもあった。チームは夏は19年準決勝でぶつかり、敗れている相手だ。「日本文理は戦いたかった相手」。小林は優勝候補との大一番に意気込んでいた。【涌井幹雄】