夏の高校野球大阪大会で前代未聞の不祥事が発覚した。大阪府警は22日、野球場の女子トイレに入ったとして建造物侵入の疑いで、河内署交通課の巡査部長山本直樹容疑者(32)=同府寝屋川市幸町=を現行犯逮捕した。府警によると「女性が用を足す姿を撮影する目的で入っていた」と容疑を認めている。

野球場では全国高校野球選手権大会大阪大会が開かれており、山本容疑者は21~22日、審判員のボランティアをすると夏季休暇を取得していた。

トイレの個室から出た10代女性が隣の個室の上からスマートフォンが差し出されているのに気付き、個室から出てきた山本容疑者を府高野連関係者が取り押さえた。スマホには女性を撮影したとみられる動画があった。

逮捕容疑は22日午前9時20分ごろ、大阪市住之江区の南港中央野球場の1階女子トイレに侵入した疑い。大阪府高野連の川口伊佐夫会長は「審判委員が逮捕されたことが事実であれば、誠に遺憾であり、被害者をはじめ、関係者のみなさまに深くおわび申し上げます」と談話を出した。大阪府警の田畑修治監察室長は「深くおわびする。捜査結果を踏まえ厳正に対処する」とのコメントを出した。