大島のプロ注目の最速146キロ左腕、大野稼頭央投手(3年)は、9回7安打3失点。9奪三振の力投も報われず、決勝で力尽きた。昨夏の準々決勝で完封負けを喫した鹿児島実に、またも苦杯をなめた。

6回に3連打を浴びて2点を先取され、7回にも1点を失った。それでも粘り強く打線の反撃を待った。0-3の9回に意地が詰まった。「裏に4点取って勝ってやる気持ちだった」。1死走者なしから140キロ台の速球で2者連続三振。気迫の投球がその裏の反撃を呼び、2点を返した。

今夏の大野は6試合、49イニングを1人で投げ抜き、64三振を奪った。奪三振率11・76を残した奄美大島の怪腕は試合後、今後の進路を問われて「自分はプロを志望します」と明言。プロ志望届を提出する予定だ。

【鹿児島大会 スコア速報】はこちら>>