全国高校野球選手権に出場した日本文理(新潟)の新主将が24日に決まった。甲子園で4番打者を務めた高橋史佳左翼手(2年)。練習前に部員を全員集めて座らせた鈴木崇監督(41)が「(高橋)史佳をキャプテンにして23年の日本文理にする」と伝えた。引退した3年生の推薦を受け、自らも立候補していた。部員の前に立った高橋新主将は「2年生はあと2回、甲子園に行けるチャンスがある。行動で引っ張っていくので、ついてきてくれ」。来夏は4大会連続出場を目指すが、まずは来春センバツ出場を狙う。

鈴木監督は「チームのシンボルが主将」と話したが、高橋は日本文理を象徴するのにうってつけの存在だ。今夏の甲子園では左翼を守り、主砲4番を受け持った。2番手としても登板。2/3回で3失点も、自己最速タイの146キロをマーク。ノックを一塁の位置で受ける高橋に対し、鈴木監督は「投打に活躍してもらいたい」と言う。「チームは打つ、守る、投げる、走るをレベルアップさせなければならない」と新主将の決意。この日から2学期が始まり、9月8日開幕の秋季大会に向けて再スタートを切った。【涌井幹雄】