プロ注目の最速151キロ右腕、苫小牧中央の斉藤優汰投手(3年)が26日、プロ志望届を提出した。大安吉日に決意を新たにし「より一層プロへの意識が強くなった。ドラフトにかけてもらうためにしっかり練習をして、もしプロに入ることが決まっても結果を出せるようにトレーニングしていきたい」と気を引き締めた。

高校最後の夏、南北海道大会準決勝で札幌大谷に敗れてから約1カ月。丸刈りだった頭に髪が少しずつ伸び始めた。お盆の数日休む期間はあったが、それ以外はほぼ毎日グラウンドで練習を続けている。直球のキレをアップさせるための指先強化や握力アップのトレーニングも重ね、ブルペンでも投げ込んでいる。

目標は偉大な先輩に続く同校2番目のプロ野球選手だ。日本ハムで活躍する左腕、根本悠楓投手(19)は2年前にドラフト5位で指名された。「根本さんは(志望届を)出した後も、プロ(行き)が決まった後も変わらずずっと練習をしていた。自分もそういう部分はしっかり見習っていきたい」。北広島に建設中の日本ハムの新球場にも興味を持ち「そこでやってみたい」と目標の1つでもある。

女手一つで育ててくれた母はプロ志望届提出に背中を押してくれた。「野球は道具代がかかるスポーツ。自分はよくスパイクを壊すことも多くて、そういう部分では迷惑をかけたなと思う」。運命の日まであと54日。夢をかなえ母に恩返しすべく、できることはすべてやり尽くす。【山崎純一】

◆斉藤優汰(さいとう・ゆうた)2004年(平16)5月27日、岩見沢市生まれ。岩見沢日の出小4年時に岩見沢日の出タイガースで野球を始める。中1まで捕手も岩見沢明成中2年の秋から投手転向。苫小牧中央では1年秋から背番号18でベンチ入り。3年春の全道と夏の南北海道大会で4強。好きな言葉は「習慣は第2の天性なり」。趣味は小説を読むこと。家族は母と弟。好きな食べ物はそば。血液型O。189・5センチ、90キロ。右投げ左打ち。