30日に開幕する秋季全道高校野球の開会式が29日、札幌円山で行われた。開会式後には札幌麻生と2会場に分かれ、出場全20校が公式練習を行った。4年ぶり14度目出場の釧路工はシートノックを中心に20分間、グラウンドの土や芝生の感触を確かめながら、体を動かした。中村昭和監督(48)は「しっかり食事と睡眠も取れているので、動き自体もよかったと思う」とうなずいた。

開会式終了後、公式練習までの空き時間を利用し、選手たちは球場近くにある北海道神宮を参拝し必勝祈願を行った。春の全道大会では8強に進出。まずは秋18年ぶりの全道1勝を狙い30日の1回戦で旭川龍谷とぶつかる。同監督は「なんとか1つになって戦っていければ。思い切って全力で、1戦必勝で勝ちをものにしたい」と意気込んだ。

○…札幌新川が23日からの3日間、月形町で合宿を行った。私立校の練習を体感しようと、1食500グラム以上の白米を食べる「食事トレーニング」に挑戦。時間がかかる部員もいたが、なんとか全員が完食した。河崎淳監督(57)は「強豪校のトレーニングを体験して、公立校がいかに短い時間を集中して練習することが大事か知ってもらいたかった」と狙いを話した。初戦は札幌日大とぶつかる。「序盤はついていって後半の隙を狙って勝負したい」と意気込みを語った。

◆選手宣誓を行った帯広農の干場雄心主将(2年) 緊張しました。夏に負けた3年生の分も、この全道は頑張りたい。