第95回記念選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)に2年連続で出場するクラークが8日、ベンチ入り18人を発表した。
昨秋までメンバー外だった宇都尊陽(たかや)外野手(2年)が背番号13番で初めてベンチ入り。「感謝の気持ちで。(昨年は)全国1勝という目標をかなえられなかったので、チームのために勝利に貢献できるような役目をしたい」と意気込んだ。
昨年のセンバツでは補助員として外野ノッカーを務め、聖地の雰囲気を味わった。右投げ右打ちで、168センチ、70キロと小柄だが、初の甲子園では持ち味の打撃で出場機会をうかがう。「いつでもいけるように。試合に出たら流れを引き寄せる打撃をして、出られなかったら出ている選手を一生懸命サポートしたい」と力を込める。
横浜出身で、中高一貫の東海大相模中等部から高校に進んだが、環境の変化を求めて1年時の9月にクラークへ転校した。生まれて初めてやってきた北海道の雪景色に最初は驚かされた。昨秋の新チーム結成直後の右足首骨折など苦労も乗り越えて、念願のメンバー入りをつかみ取った。
合宿所では寮長を務めており、周囲からの信頼も厚い。センバツ開幕まであと9日。「しっかりとチームのためになるように、甲子園まで日数は少ないけど、全国1勝できるように全力で取り組んでいきたい」。チームの甲子園初勝利を引き寄せる。【山崎純一】
○…金原律内野手(1年)が、背番号16で宇都とともに初のメンバー入りを果たした。「安心している」と笑みをこぼした。宮城出身で6人兄弟の五男は、クラークでプレーした3人の兄の姿に刺激を受けてきた。次男の瑶(23=ロキテクノ富山)は16年夏に甲子園出場。三男の塁(20=大商大)は20年夏の独自の北北海道大会で優勝し、3月にクラークを卒業した四男の颯(18)は昨年のセンバツに出場している。
メンバー発表を受け、兄にLINEで報告すると塁からは「よかったな」と返信があった。聖地の土を踏んだ2人の兄は勝利をつかめていない。「いつでも試合に出られるような準備をしてサポートも全力でいきたい」と、兄が果たせなかった甲子園1勝を目指す。
○…チームはこの日、午前に深川市役所での出発式に出席した。佐々木啓司監督(67)は「一丸となってまずは初戦突破、みんなで力を合わせて頑張っていきたい」とあいさつした。夕方には同市内の納内神社で必勝祈願を行った。今月上旬の滋賀遠征では練習試合4試合を全勝。大阪に向け9日に北海道を出発し、10日の組み合わせ抽選で対戦相手が決まる。

