第95回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の開会式などで使用されるプラカードの校名を、札幌平岸高の書道部員が初めて揮毫(きごう)した。担当したのは地元北海道のクラーク、2連覇を狙う大阪桐蔭、智弁和歌山の3校。昨年、「書の甲子園」と呼ばれる国際高校生選抜書展の北海道地区団体の部で初優勝した札幌平岸高の女子生徒3人が、球児の活躍を願い筆を執った。

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札幌平岸高書道ガールズが力強く字を書き上げた。4年ぶりに出場校の全員が入場行進することが決定したセンバツの開会式で使用されるプラカードの校名揮毫を今年、同校書道部の生徒が担当した。地元北海道から2年連続で出場するクラークを担当した関華瑚(かこ)部長(3年)は「甲子園に関われたということは、新しいつながりが持てた気がしてとてもうれしい。頑張ってほしいという思いも込めながら書くことができた」と笑顔をみせた。

プラカードの校名を高校生が揮毫するのは08年第80回記念大会から始まった。前年に行われる国際高校生選抜書展、通称「書の甲子園」の団体の部で地区優勝した学校に任されてきた。札幌平岸書道部は昨年、北海道地区で初優勝し大役が回ってきた。書道指導歴27年の太田幽琳教諭(53)は「彼女たちの日頃の努力の成果」と目を細める。

全国屈指の強豪校の校名揮毫に生徒たちは驚いた。春夏計9度の全国制覇を誇り、センバツ2連覇を狙う大阪桐蔭を担当した安田結香さん(2年)は「全国の高校球児の中で一握りしか行けない晴れ舞台に、自分が得意とする書道で関われたことはうれしい」とかみしめながら筆を執った。植松歩楽(ほのか)さん(2年)は、甲子園常連の智弁和歌山を書いた。「緊張しながら書きました。でも貴重な体験ができてうれしい」。プラカードは生徒が半紙に1文字ずつ記し、デジタルデータを転写して作成される。先月中旬に作品を仕上げ、大会主催者へ送付した。

新年度から部長の植松さんは、必死にプレーする球児たちの姿にこれまで元気をもらってきた。「キラキラしていて、すてきな青春を送っているなという印象がある。全力で頑張ってほしい」。関部長は1日に同校を卒業し、大学に進学する。「(揮毫)できる人も限られていますし、3年生最後の節目として甲子園のプラカードを書かせていただいたのは本当にありがたい。甲子園に出る選手たちには頑張ってほしい」とエールを送った。【山崎純一】

◆今年のセンバツに揮毫する学校 昨年の「国際高校生選抜書展」の団体の部で地区優勝した10校。札幌平岸のほか、仙台育英(宮城)、滑川総合(埼玉)、国府台(千葉)、東京学館新潟、高田(三重)、伊吹(滋賀)、鳥取東、三島(愛媛)、太宰府(福岡)。