高崎健康福祉大高崎(群馬)は、逆転負けで初戦敗退した。春夏8度目の甲子園で、初めての初戦敗退となった。

エースの最速146キロ右腕、小玉湧斗投手(3年)は制球に苦しみ、7回を被安打8の5奪三振で5失点だった。「途中から、せっかく甲子園に来たから楽しもうと思って投げた。報徳学園は、1番から9番まで振ってくる打線だった。関西の野球は違うと感じました」と振り返った。

初回、2死二塁で4番箱山遥人捕手(2年)が左前打を放った。浅い守備位置だったが、二塁走者の俊足、増渕晟聖(じょうせい)外野手(3年)は足をゆるめずに生還。1点を先制した。

しかし2回、小玉が制球を乱した。先頭に内野安打で出塁を許すと、四球と安打で1死満塁。そこから3者連続四球で、押し出しで3失点。「こんなに四球が連続したのは初めて。悔しかった。気持ちが焦ってしまった。リリースポイントが定まらなかった」と反省点を挙げた。

積極的に足を使う“攻撃的機動破壊”をテーマに掲げるチームだが、思うように披露できなかった。打線は6安打のみに抑えられ、盗塁は0。森田光希主将(3年)は「まずは打てないとダメ。もっと走塁にこだわってやりたい。大舞台で発揮したい」と話した。

◆高崎健康福祉大高崎が初の初戦敗退 初出場から続けた春夏通算の連続初戦突破は7連勝でストップ。初出場からの最長となる高知商の13連勝に届かず。