28日、選抜高校野球第4試合で仙台育英(宮城)が、龍谷大平安(京都)と対戦する。

仙台育英・須江航監督(39)と龍谷大平安・原田英彦監督(62)が、8強入りをかけた一戦を前に、対戦校の印象や勝負のポイントなどを語った。

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-対戦校の印象は

須江監督 秋季大会から非常に粘り強く、守備が素晴らしくて負けない野球をするチームという印象。ディフェンス力の高さから自滅することがあまりない。基礎、基本がしっかりしている。

原田監督 昨年の甲子園優勝校であり、7人の経験者が残っているのは、ものすごい強み。複数の投手を擁して経験も豊富。チームとして試合の勝負どころが分かっている。

-試合で鍵を握るキーマンは

須江監督 投手陣です。仁田(陽翔)、高橋(煌稀)、湯田(統真)に加えて田中(優飛)、佐々木(広太郎)を含めた5人。(攻撃は)橋本(航河)が出塁できると相手にとってぐっと脅威になる。

原田監督 山口翔梧、山下慶士の3、4番が打たねば(勝てない)。1試合経験して、どの選手も落ち着いて試合に入ってくれるよう期待している。桑江駿成、岩井聖の投手陣はまずまず期待した通りの投球だったので、続けてほしい。

-対戦校で警戒する選手は

須江監督 特別に1人というよりかは、組織力で戦ってくる。テンポよく打たせて取る桑江君、岩井君らを中心にした、守る野球をしてくる。1、2番の左打者(白石力翔、稲内熙哉)が前回も2安打ずつしているので、走者をためて中軸に回さないようにしたい。

原田監督 打線では橋本、寺田(賢生)、斎藤(陽)の左打者3人を抑える必要がある。投手陣では1番を背負っている高橋。初戦は2番手で登板したが、彼が大事なところで出てきて試合を支配している感じがする。

-予想される試合展開は

須江監督 粘り強く終盤に競っている展開になれば、前回同様に最後は勝ち越すことができるイメージ。どちらも守備が堅いチームだと思うので、その中で守備からリズムを作って攻撃につなげられた方が、最後に抜け出す。

原田監督 中軸が打って打線がつながってほしい。相手には連打を許してはいけない。初戦を見ると、ロースコアの展開を予想する向きもあると思うが、相手は慶応の投手が良かったので、中軸の打者が本来の力を出していない。こちらは初戦でいろいろな反省もあったので、地に足をつけた試合をしたい。

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