仙台育英の先発、湯田統真投手(3年)が7回を3安打無四球で無失点、7奪三振と好投した。力強い真っすぐと、キレのいいスライダーを軸に制球よく投げ分け、二塁も踏ませなかった。「ゾーンにしっかり投げることができてテンポも良かったです」と笑顔を見せた。

昨夏からの進化を見せた。優勝した昨夏の甲子園では3試合に登板も5回3分の2を4四球と制球力に課題を残した。この試合は「ゾーンに入れることで、出力を落とした」と死球もなし。「間合いを取って落ちついて投げられたのも成長です」と胸を張った。

調整のルーティンを守っている。昨夏の甲子園から、チームトレーナーのアドバイスで登板3日前から、ホテルの浴室で温かいお湯で3分、冷たい水で1分つかる交代浴を3セット繰り返し、体調を整える。「疲労回復にいいんですよ」。今春も、昨夏と同じ方法で調整。湯田は夏春連覇へ向け、着々と準備を進めている。

◆夏春連覇へ 82、83年の池田以来5校目の夏春連覇を狙う仙台育英が8強。前年夏優勝校が春8強は15年大阪桐蔭以来。